SESの価値を、根本から見つめ直す

私たちの事業の中核を担うSES（システムエンジニアリングサービス）について、どのようなイメージをお持ちでしょう。システム開発に必要な人材を提供する「人材派遣業」だと、ネガティブな印象を抱いている方も、少なからずいらっしゃるかもしれません。けれども、人材の提供はあくまでもプロセス。SESの本質は、クライアントのビジネス課題を解決へと導くことにあります。だからこそ私たちは、業界理解・業務理解はもちろんのこと、クライアントの今後の事業戦略までをしっかりと見据えたうえで、常に最適なソリューションの提案に努めてきました。

こうしたスタンスをご評価いただき、創業間もないベンチャー企業ながら、金融系システムの開発をはじめ、ビジネスの根幹に関わるような大きなプロジェクトに、数多く携わってまいりました。特にクレジット決済サービスにおいては、大手SIerと比べても遜色のない実績とノウハウを有していると自負しています。今後もさらに加速していくフィンテックの領域で、さらにプレゼンスのある企業へと成長していきたい。その上で、SESを人材でも技術でもなく、ソリューションを提供するサービスとして再定義していくことが、私たちのファーストミッションです。

変化を恐れない、アジャイルな組織を

最適なビジネスソリューションの提案には、マーケティングやコンサルティングの知見が必要不可欠です。エンジニアは開発技術だけを磨いていればいい、という時代はすでに過去のもの。これからのエンジニアは、技術者であると同時に、優れたビジネスパーソンでなければなりません。そういった観点から私たちは、スペシャリストではなく、ジェネラリストを志向する、意欲ある仲間を常に求めています。自分の専門性に閉じこもるのではなく、変化を恐れず、新しい世界に一歩を踏み出していける。そんな方であれば、きっと幅広いキャリアプランを築ける環境です。

エンジニアとしての経験は、浅くても構いません。実際に弊社では、プログラミング未経験のメンバーが、数年で要件定義を担えるまでに成長した実例もあります。組織がコンパクトな分、個々人の裁量も大きい。与えられた作業をこなすのではなく、自ら主体的に案件を動かしていけるので、仕事に対する納得感も得られるはずです。「こんなことに挑戦したい」と手を挙げれば、それが積極的に受け入れられる風通しの良さもあります。これからも、一人ひとりがトライ＆エラーを繰り返しながら成長していける、アジャイル（迅速）な組織であり続けたいと考えています。

自己実現を支える、ITインフラを活性化

そうした仲間とともに、これから何を目指していくのか。新たに取り組みたいと考えているのは、事業企画からサービス運用までを一気通貫する総合ビジネスパッケージの開発です。これまでの実績を活かしながら、より多くの人に届くサービスとなるよう、SaaSとしての展開も検討しています。これが実現すれば、SES業界全体のDX促進にもつながるはず。「SESを再定義する」という、私たちのミッションとも重なってきます。誰もが自分の仕事に誇りを持って、より良い価値の創造に携わっていける。そんな環境をすべての働く人に提供することが目標です。

SES業界の活性化は、そのままITインフラの充実にも直結しています。水や電気、ガスといった基盤インフラがヒトの命を支えるものだとしたら、ITインフラが支えるのは、私たちひとり一人の自己実現です。ITインフラの質が向上すれば、年齢や性別、障害、経済格差といった「壁」を飛び越えて、より多くの人が、本当にやりたいことに自由に挑戦できるようになるでしょう。最先端のテクノロジーの力と、豊富なビジネスの知見を掛け合わせて、この社会全体を豊かにしていくこと。それこそが、私たち株式会社Stateに課せられた、最大の使命です。

代表取締役CEO：髙見澤　裕太